たったひとつのもの

「たんぽぽ」          星野富弘

いつだったか 

君たちが 空をとんでいくのを見たよ

風に吹かれて 

ただひとつのものを持って 旅する姿が

うれしくてならなかったよ

人間だって どうしても必要なものは

ただひとつ

私も 余分なものを捨てれば

空が とべるような気がしたよ

そんな日が

本当に来るような気がした

・・・

「うれしくてならない」という表現。

うれしくならないんじゃない。

うれしいんですよ。

うれしくてしょうがないんですよ。

それも、声をあげて「ウレシ~イ!」と叫ぶんじゃなくて、

じわじわと、静かに喜んでいる。

心の底から込み上げてくるような、

抑えることができない気持ち。

うれしくてたまらない と言うと、ちょっと違うかな。

自分の境遇をむりやり喜んでいるわけではない。

この詩を書いたのは、春ではないのかもしれない。

いつか見た、風に吹かれて飛んでいるタンポポの綿毛に

「君たち」と呼びかけるほどに、

心の中で大きな存在になっている。

親しみがこもっている。

僕とおんなじだなぁって気持ち。

何がうれしいかって、たんぽぽの「ただひとつのものを持って旅する姿」がですよ。

ただひとつのものって何?

何だろう?

私は、「種」だと思う。

種には、いのちがある。

神様のことばには、いのちがあり、人を生かす。

神様のことばを人間にわかるようにしてくれたのが、イエス・キリスト。

イエス様が与えてくださる聖霊の風の中で、自由にされて歩んでいける。

事故によって身体の自由や今までの生活をすべて失った星野さんが

イエス様に出会って、この詩が生まれたんですね。

・・・

今、この詩に音楽をつけた合唱曲に取り組んでいます。でも、

「風に吹かれて/ただひとつのものを持って」は何とな~く意識の外にあって

間違えずに楽譜通り歌うのに一生懸命で

「たーびーすーる <ブチッ> すーがーたーがっ」と元気よく歌っていたなぁ~

・・・

ちなみに、「~てならない」という言い方は複合助辞というそうです。

こういう地味ぃ~な発見をブログで分かち合えると思うと、うれしくてならない。

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