闇夜のともしび

昼間、友達が来宅。ランチをし、お茶をしている間に、ぷすんと音がして「計画停電」が始まりました。エアコンがなくても、明かりがついていれば家の暖かさを感じられますが、何もないとホントに寒いですねーー。今日は特に寒い。被災地の方々の困難がしのばれます。

事前に知らされてはいたものの、玄関の向こう側は本当に真っ暗! こわーい! 一寸先は闇。エレベーターはもちろん動かないので、非常階段を使うしかありません。小さな懐中電灯をリビングに取りに戻り、鍵をかけるにも鍵穴が見えず一苦労。外はまた一段と冷えていますが、非常階段は外よりは暖かい。友達と一緒に1階まで降り、裏口から見送ってから、正面にまわり、郵便物を取ってから別の階段で上に上がろうとしました。

階段の踊り場を照らすと、60代くらいの女性が両手に荷物をもって立っていました。携帯の電池が切れてしまい、文字通り立ち往生していたのです。「一緒に行きましょう!」と言ってゆっくり歩きだし、「何階にお住まいですか?」と尋ねると、30階とのこと。最上階です。こりゃ~キツイわ。「ライトを貸してください、あとでお返しします」と言われたのですが、急ぎの用事があるわけでもないので、おともすることにしました。家に戻っても真っ暗だしねぇ。

2、3歩先を照らし、歩みを進めると、後ろで「ふぅ。」という声を聞き、振り返ると、その女性が荷物をおろして休んでいます。ろうそくを求めに何軒かお店を回ってやっと手にいれたのですって。娘さんが家で待っているのですって。重そうな買い物袋を1つ持とうと思い、手をのばすと、「大丈夫です! そんなことまでやってもらったらバチが当たります!!」 と言われびっくり。バチなんか当たりませんよ~。

15階くらいまで来て、ああ、さっきまで震えていたのに暑いな~と思ったら、彼女も立ち止まってコートとセーターまで脱いでいます。20階くらいまで来て、「ビール飲みますか?」と言われてまたびっくり。私、お酒飲めないんですよー。

携帯電話の明かりをたより、階段を上がってくる人がいます。でも、22階とか24階まででした。「本当に助かったわ。あなたを幸運の女神と思ったわ!」と聞き慣れない言葉に戸惑いましたが、29階まで来ると、その旅路のゴールがまもなく見えてくるのをちょっとだけ寂しく思う私がいました。「あともう少しですよー」と声をかけ、おうちの方向を照らし、鍵穴を照らしましたが、あわてていて二重鍵を閉めてしまったようです。中にいた娘さんが開けてくださいました。お名前をお聞きしてお別れしました。玄関に立派な額縁が飾ってあった。あれ、家の中の電気がついていたな。30階はセレブなのだろうか・・・

帰り道は賛美しながら歩きました。「あなたの御言葉は我が道のともしび、あなたの御言葉は我が道の光・・・」

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闇夜のともしび」への4件のフィードバック

  1. 30階ですか、長いですね。停電協力感謝です。職場は25階なんですが、筋肉痛はかなり後日やって来ました。おひとりで心細い事もあるかと思います。お祈りしています。

  2. こんにちは。もう、思わず手を握って良かったね!と一緒に喜びたい感動です。このごろ、よく拝見しているのですが、あなたのオチある文章をいつも楽しみにしています。メキシコからお祈りしています。ところで、ウェブサイトってなあに?

  3. なつかしい真由美さん!!真由美さんの声で読みました。目の前にいるみたいで、うれしい~♪ ご主人さまにもよろしくお伝え下さい。

    あれ、「ウェブサイト」って私どっかに書きましたっけ? 今ごらんになっているものがそれです。ホームページのことです。

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