食事

「食事の交わりを祝福してください」と、夫は手話で(口話もつけて)祈る。
「・・・感謝して、イエスさまのお名前によってお祈りします」
アーメン。と、声と手をそろえる。(手話では「本当、同じ」とあらわす。)
それからしばらくは、沈黙が続く。
食べるのみ。
これはお付き合いしているころから変わっていない。
なぜそのようにするかというと、食べながら人の話を聴くことが難しいから。
人の話を聴くためには、相手の表情や口の形をじっと見なければいけないし、
口を動かしていれば読み取りにくいし、
第一、その緊張感で自分が食べているものの味が分からなくなるから。
だから彼に合わせて、じっと待っている。
次は何を話そうかと、順番を考えたり、
聞き取りにくそうな言葉を別の言葉で言い換えようかと考えている。
どうしても話をしたいときは、
食べものをよーく噛んで「ごっくん」と飲みこんでから
向かいにいる夫をじーっと見る。
そうすると、視線に気付いて、ごはん茶碗から目を上げてくれる。
夫「何?」
私「おいしい?」
そう言ってもらいたくて、
外食なら、「ごはんおいしいね!」と言いたくて。
どうしても話したいことなんて、そんなものだ。
彼が自分から口を開くときがある。
「おかわり、ある?」
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食事」への2件のフィードバック

  1. kaerukoです。 備えられた食事を心から味わう、「沈黙の食卓」ですね。
    ところでご主人、そんなに大食漢には見えないけど・・・作りがいがありそう!

  2. kaerukoさん、コメントありがとう。
    そうなの! まさに沈黙の食事を地でいっています。
    大食漢に見えないけど、食べます。
    最近はベルトがきついようで、ちょっとだけ控えめです・・・。

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